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『うしおととら』名言&名シーン厳選紹介!あの感動をもう一度!

うしおととら 1~8巻 写真

妖(あやかし)を討つ獣の槍を手にした少年「蒼月 潮」と、槍に縫い留められていた妖怪「とら」、そして最凶最悪と恐れられる大妖怪「白面の者」との長きにわたる宿命の物語……

 

 『うしおととら』と言えば、読者の“心”も、“目がしら”も、熱くさせる名言や名シーンの宝庫と言えるTHE・少年漫画!

 

2015年には約20年もの時を経てアニメ化もされましたが、原作も本当に何度読んでも最高に楽しめる…時代が変わっても、名作は色あせませんね。

この記事を書いている私自身も、小学生の頃からずっと一番好きな漫画です。

 

今回はそんな『うしおととら』の名言&名シーンを、私の独断&偏見で厳選して紹介します!

 

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うしおととら名言&名シーン!

名セリフ&名場面が満載過ぎて、選ぶのが大変でした。

 

あくまでも、『うしおととら』が大好きなだけの一般人の独断&偏見で選んだ名言集になります(笑)

1つでも、これ良いな!グッとくる!そんなふうにと思っていただけるものがあれば、めっちゃくちゃ嬉しいです(^-^)

 

現在、中途半端に名言&名場面を18選!

ステキなシーンを集めておりますので、いってみましょ~。

 

「わるかったなあ つらかったろうなあ。」

「わるかったなあ つらかったろうなあ。」

うしおととら 漫画 鎌鼬のエピソード うしおの名言

(引用:藤田和日郎 『うしおととら』小学館 単行本5巻 1991年 p.160) 

人間の自然破壊によって住処を追われ続け、絶望し、殺戮を繰りかえすようになった妖怪・鎌鼬(かまいたち)3兄弟の次男、十郎に対するうしおの涙と言葉。

 

うしおは、人間の勝手な都合で居場所を奪われた十郎に「オレは人間なのに何もしてやれない」と涙を流します。

 

うしおにも、自分が幼い頃大好きだった公園のジャングルジムが撤去された悲しい思い出がありました。

大人たちが理不尽に自分の大切なものを奪っていく悲しさと悔しさを知っていたのです。

 

うしおの涙と言葉で、十郎は強い復讐心から解放されました。

しかし多くの命を奪ってしまった十郎は、最期に自ら死を選んだのでした…。

 

誰かのために本気で泣けるって、めちゃくちゃかっこいいと思いませんか!?

十郎はただ一言謝ってほしかった、わかってほしかったんですよね、きっと。

 

十郎の最期、これはもう読んでて泣きますよね、ふつうに。

  

「バカね。」

「バカね。」

うしおととら 漫画 ザシキワラシのエピソード うしおの名言

(引用:藤田和日郎 『うしおととら』小学館 単行本6巻 1991年 p.40)

妖怪を見、結界に入ることができる「白い髪の女」の血をひく少女、鷹取小夜(たかとり さや)。

 

妖怪を見ることができる小夜さんは、鷹取家という一族で代々結界に閉じ込められている「オマモリサマ(座敷わらし)」を慰め、遊び相手になるために、強欲オヤジ&強欲オババに道具として使われていました。

 

一族から冷遇を受けているせいで、何も悪くないのに、心優しくて可愛い女の子なのに、口癖は「ごめんなさい」。 

 

うしおは、そんな小夜さんの全裸を見てしまうというラッキーな出会いを果たします。

 

うしおなら、「結界の外へ出たい」と言うオマモリサマの願いを叶えられるかもしれない…と考えた小夜ですが、ザシキワラシを解放することは、その家の衰退を意味します。

 

小夜の考えに気付き、「解放なんてするな!家がないと生きていけないだろう!」と騒いで抵抗する強欲オヤジ&強欲オババ。

 

たくさん悩んだ小夜でしたが、うしおととらの力を借りてザシキワラシを解放し、自分の力で生きていくことを決意します。

 

うしおは別れ際に彼女が強くなったかを確認するため、「もっと小夜さんの裸見たかったのに、どうしてくれるんだ」ととんでもない発言をしました。

 

今までの小夜さんなら悲し気に「ごめんなさい」と謝っていたところですが、この笑顔で「バカね。」です。

誰かに決められた人生じゃない、自分で選択をして、自分で生きていく…そう決意した少女の笑顔です。

 

いやほんとに、最高です。

 

「わしは「とら」だっ!」

「わしは「とら」だっ!」

うしおととら 漫画 遠野のエピソード とらの名言

 (引用:藤田和日郎 『うしおととら』小学館 単行本7巻 1991年 p.16) 

500年以上前…蔵に閉じ込められる以前から、とらを知っている妖怪・一鬼(ひとつき)と戦った際に飛び出た名言です。

 

とらはとっても長生きなので、昔からいろいろな名前で呼ばれています。

長飛丸(ながとびまる)もそのうちの一つですが、どうも気に入らない様子。

 

とら曰く、「長飛丸と呼ばれていた頃に、長らく獣の槍によって蔵に閉じ込められたから」だそうです。

まぁ、とらからすれば名乗ったわけでもない名前で勝手に呼ばれているだけなので、嬉しくも気に入ってもなかった可能性もありますね。

 

何度やめろと言っても「長飛丸」と呼ぶ一鬼に、「わしはとらだ!」と公言して、とどめの一撃!

 

うしおと出会った時は、「「とら」なんて嫌だ」と拒否していたのです。

拒否していたんですよ!? 

 

それが!

うしおと旅をして!

背中合わせで戦いを繰り広げるうち!

ついに自分が「とら」であると認めて公言した瞬間なのです!!!

 

これが興奮せずにいられますか!?

否ァァァ!!!!!!

 

「オレは…まっすぐ…立ってるか…?」

「オレは…まっすぐ…立ってるか…?」

うしおととら 漫画 シュムナのエピソード 徳野さんの名言

  (引用:藤田和日郎 『うしおととら』小学館 単行本9巻 1992年 p.60) 

いきなり渋いオッサンのアップに驚かれたかもしれませんが、彼は元ヤクザの徳野さんです。

 

癌の余命宣告を受けたことで組を抜け、何気なく故郷へ帰ってきたところ、何でも取り込み溶かしてしまう霧の妖怪・シュムナに町と母親が襲われます。

 

一度は自分勝手に何もかも見捨てて逃げようとしますが、最終的には命をかけてうしおを助け、故郷や母を守りぬきました。

 

幼い頃から素行が悪く、町を飛び出し、ヤクザとして生きてきた徳野さん。

曲がったことをたくさんしてきた、そんな人生でした。

 

しかし、眩しいほど真っすぐに生きるうしおと出会い、自身の母がよく言っていた「お天道さんにカオ向けて、真っすぐ立て」という言葉を思いだし、最期の最期にその通りの人間になれたのです。

 

うしおに「オレはまっすぐ立ってるか…」と問いかけ、息を引き取りました。

 

うしおを殴ったり、いきなり拳銃ぶっ放したり、最初は卑怯でろくでもないヤツだと思いましたが、最期は本当にかっこよかった…。

 

「あいつといると退屈はしねえな。」

「あいつといると退屈はしねえな。」

うしおととら 漫画 とらと流のエピソード とらの名言

(引用:藤田和日郎 『うしおととら』小学館 単行本9巻 1992年 p.152)

うしおの父も所属する光覇明宗の法力僧で、獣の槍伝承候補者の1人である「秋葉 流」と戦った後のとらのセリフです。

※獣の槍伝承候補者・・・潮が引き抜かなければ、槍を手にする候補だった人!

 

流との戦いで勝利するも、命を奪わないとら。

獣の槍から解放された後、とり憑いているうしおを食べることもなく、むしろ人間を度々助けている状況です。

 

とらは伝承では凶悪な妖怪とされているため、流は「何か企んでいるのか」と問いかけます。

 

それに対して、この表情とセリフ。

「退屈はしない」って、かっこよすぎるイケメンが過ぎる。

 

「わたし、あの、うしおがいいよう。」

「あたし、あの、うしおがいいよう。」

うしおととら 漫画 うしお獣化のエピソード 麻子の名言

(引用:藤田和日郎 『うしおととら』小学館 単行本12巻 1992年 p.90)

槍の使い過ぎで魂を吸い取られ、獣になってしまったうしおを助ける際の麻子の言葉です。

 

麻子のうしおに対する想いが込められていますね。

 

曲がったことが大嫌いで、嘘がつけなくて、とにかく真っすぐで、けんかっ早くて、向こう見ずで、だけど優しくて温かい…

 

ここまでうしおととらの旅を見守ってきた読者は、そんなうしおを、「あの」というたった一言で思い浮かべることができるわけですよ…。

 

短いけど、グッとくる名言&名場面です。

 

なかなか素直になれない麻子が、うしおをいかに大切に思っているかが伝わってくるのも良いですよね。

 

子供の頃は「何で麻子なんや…真由子の方が可愛いやないか…」と思っていたのですが、大人になって今は麻子も可愛いな~と。

好みは今でも真由子なんですけど(笑)

 

「トンネルってよ、いやあな時みたいだなァ。」

「トンネルってよ、いやあな時みたいだなァ。一人っきりで寒くてよ……でもな、いつかは抜けるんだぜ。」

うしおととら 漫画 時限トンネルのエピソード 紫暮の名言

(引用:藤田和日郎 『うしおととら』小学館 単行本15巻 1993年 p.41) 

寝台車のトンネル内で妖怪と戦ったエピソードで登場する、いじめられっ子の野村くん。

卑屈で陰気、「なんで自分だけがいつもこんな不幸な目に…」そう思っている彼は、うしおとはまさに、正反対の人間。

 

うしおは自ら選んだわけでもないのに、魂を削られる獣の槍に選ばれ、傷だらけになりながら他者を守り、それでも前を向いて生きています。

 

突然背負わされた宿命を、誰かのせいにしたり、人を恨んだりしていません。 

 

妖怪を退治するために乗客の協力が必要な中、野村くんはこっそり逃げようとしていました。

そんな時に蒼月紫暮が、人生の辛く苦しい時期と、現在のトンネル内での窮地を重ね合わせて言ったセリフです。

 

そのあと野村くんが勇気を振り絞ったことで、うしおたちも乗客も無事に助かります。

そして彼は将来、立派な大人に、、 ひとりの人間の人生を救った言葉になりました。

 

私は明らかに「野村くんタイプ」の人間ですので、このエピソードと名言&名シーンはグサリときました。

「脱☆野村くん」を目指して、「ポジティブに、前向きに生きる」という目標を掲げて生きています。 

 

「わかったよ、うしお…おかえり。」 

「わかったよ、うしお…おかえり。」

うしおととら 漫画 一角のエピソード 麻子の名言

 (引用:藤田和日郎 『うしおととら』小学館 単行本15巻 1993年 p.188) 

長いながい北海道への旅を終え、家に帰ってきたうしおでしたが、麻子が妖怪絡みの問題に巻き込まれてしまいます。

 

麻子は獣になったうしおを助けているので事情を知っていますが、うしおは獣になった時の記憶がないため、「自分が槍を振り回してい妖怪退治をしていることを麻子は知らない」と思っている状況。

 

どんな人の前でも平気で姿を変え、槍を振り回して戦ってきたうしおですが、「麻子を驚かせてしまう!」と躊躇してピンチに陥いる始末。

 

やっぱり、うしおにとって麻子は特別なんですね。

 

とらの協力もあって無事に麻子を助け、黙っていたことを謝ろうとするうしおに、彼女はただ一言、「おかえり」と伝えます。

 

「わかってるから、何も言わなくてもいい…」そんなすべてを包み込むような麻子の言葉に、じんわり心が温まる。

 

2人は言葉なんてなくても、きっと繋がっているんですね。

幸せになっておくれよ…。

 

「泥なんて何だい!」

「泥なんて何だい!」

うしおととら 漫画 などかとたゆらのエピソード うしおの名言

(引用:藤田和日郎 『うしおととら』小学館 単行本19巻 1994年 p.67) 

真由子が幼い頃のこと。

お気に入りの帽子が風に飛ばされ、近所のドロドロした沼の高い草にひっかかってしまいます。

 

取りたいけど、沼に入ったら汚れる…と真由子が泣きそうになっていたところ、うしおが現れ、泥なんてお構いなしにズンズンと沼へ。

真由子の帽子が汚れないように頭にポフッとかぶって、ぶっきらぼうに「ん!」と返してあげます。

 

「泥なんて…」は、自分のかわりにうしお君が泥だらけになってしまった…と涙目の真由子に対する、彼の言葉です。 

 

大事なもののためなら、自分が汚れることも厭わない、自分を投げ出すことができる…うしおの強さと優しさは幼い頃から変わりません。

そしてこの言葉は、真由子の中にもずっと残っています。

 

まさにヒーロー!これぞ少年漫画の主人公!

 

ちなみにうしおはこの日、人様の結婚式のためにおろしたてピカピカのお洋服を着ていたので、父である紫暮さんにこっぴどく怒られました。

 

「誓ってやるぜ。」

「誓ってやるぜ。」

うしおととら 漫画 などかとたゆらのエピソード とらの名言 

 (引用:藤田和日郎 『うしおととら』小学館 単行本19巻 1994年 p.114)

デパートで妖怪に襲われた真由子を助けに行くとら。

その最中、真由子がキレイなウエディングドレスを着るシーンで、結婚式の真似事を始めます。

 

本当はこのドレスを着て、うしおくんのお嫁さんになりたい…だけど大好きな麻子のために、そして麻子のことが大好きなうしおのために、自分は身を引くと決めている真由子が切ないんですよ…。

 

そんな真由子は「愛することを誓いますか?」と、とらに問いかけます。

  

「なんでワシが人間の婚礼の真似事を…」と拒否するとらですが、妖怪を倒し、すべてがおわった後…「ま、ゆ、こ」と始めて真由子を名前で呼び、「お前が喰えるんなら、誓ってやる」と、その場を去ります。

 

 (^-^)

 

やはりイケメンが過ぎる。 

真由子はこの一件でとらちゃんを大好きになります。

 

「オレが信じてるんだよ!」

「オレが信じてるんだよ!」 

うしおととら 漫画 東西妖怪のエピソード 潮の名言

(引用:藤田和日郎 『うしおととら』小学館 単行本22巻 1995年 p.166)

東西の妖怪派閥の戦いに巻き込まれた、うしおととら。

味方の妖怪・威吹(いぶき)に裏切り者疑惑が浮上し、仲間たちに不穏な空気が流れます。

 

かなり窮地に立たされていたうえ、仲間たちも戦いで深い傷を負っている状況で、今にも仲間割れ寸前。

 

しかしうしおだけは「威吹が裏切るわけがない」と、いとも簡単に笑い飛ばすのです。

 

そう断言する証拠はあるのかと問われたうしおは、「くだらねえこと言ってんじゃねえ、オレが信じてるんだ」と言い切りました。

 

そんでうしおの表情、最高ですね。

人も妖も、分け隔てなく信じる心を持ったうしお…かっこいいな~。

 

すぐに人を疑ってかかる私とは大違いさ…|д゚)

 

「使い捨てられていいヤツなんざ、この世にゼッテェいねえんだよ!!」

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(引用:藤田和日郎 『うしおととら』小学館 単行本24巻 1995年 p.168)

H・A・M・M・R~ハマー機関~の科学者たちは、白面を倒すために、数多くの妖怪を捕まえ実験を繰り返し、そして使い捨ての道具として扱ってきました。

 

「強敵を倒すため、そのほかの犠牲はやむなし」という姿勢です。

 

そんな彼らの言動が気に入らないうしおは、「使い捨てられていいヤツなんかいないんだ」と怒ります。

  

世の中には理不尽や不条理があふれています。

 

子どもの頃に「なぜ?どうして?おかしくない?」と違和感をおぼえた物事も、大人になるにつれ徐々に当たりまえになり、仕方がないと飲み込むようになっていくと思います。

 

間違ったことに対してちゃんと怒ることって、現実では大人になる程に難しい。

 

だからこそ、うしおのように理不尽や不条理に真っすぐと立ち向かい、ちゃんと怒ることができるってカッコイイ。

 

少年漫画の主人公やヒーローは、性格やタイプは違えどそんなキャラクターが多い気がします。

 

 「もう誰も…こぼさねえ!」

「もう誰も…こぼさねえ!」

うしおととら 漫画 麻子と真由子救出の際のうしおの名言

(引用:藤田和日郎 『うしおととら』小学館 単行本27巻 1996年 p.151)

白面の者との最終決戦で、獣の槍が砕け散る未来を見た妖怪たちの手によって、もう一度、獣の槍を作ろうとする危ない動きが。

 

獣の槍には、ジエメイさんという女性が炉に飛び込み命を捧げて出来上がったという悲しい過去があります。

 

そんな槍をもう一度作るための人身御供として、真由子と麻子が攫われてしまう大ピンチに陥ってしまいまいした。

 

救出に向かううしおが、過去に救えなかった、獣の槍のため命を落としたジエメイさんや、自分の手でつかめなかった、助けられなかった命を想い、「もう誰もこぼさない」と決意するシーンです。

 

うしおの強い信念、意志を感じる、力強い一コマ。

どんどん強く、そしてかっこよくなっていきます、うしお。

 

「ああ…なんだ…風が…やんだじゃねえか…」

「ああ…なんだ…風が…やんだじゃねえか…」

うしおととら 漫画 とらと流のエピソード 流の名言

(引用:藤田和日郎 『うしおととら』小学館 単行本30巻 1996年 p.16)

うしおの兄貴分のような存在、秋葉 流の最期の言葉です。

彼は終盤、突然うしおととら達を裏切り、白面の者につきます。

 

流は昔から、努力なんてしなくたって何だってできてしまう天才でした。

達成感なんてない、退屈な日々。

 

凡人的には羨ましさもありますが、よく考えたら…何かつまらないですよね。

 

ほら、ゲームだって、行き詰まりもせずスムーズにクリアできたら面白くないじゃないですか。

難しくてイライラしたり、あれこれ戦法を変えたり、一生懸命謎を解いたり…できないことができるようになって、それでクリアできた時の達成感とかが楽しいわけで。

  

流はそんな天才という人生を望んで得たわけでもないのに、周囲から妬まれ疎まれ…家には嫌がらせまでされ…ついには母親も心を病んでしまいます。

 

そんな彼が出した結論は「オレは本気を出しちゃいけない、人生を楽しんではいけない」という、悲しく歪んだものでした。

そして彼の心にはいつも、空虚な風が吹くようになります。

 

妖怪と戦っていれば退屈もまぎれるかもしれないと法力僧になり、そのうちにうしおととらに興味を待った流。

共に戦うこともあり、流はうしおにとって頼れる兄のような存在に。

 

ですが彼はだんだん、うしおの真っすぐな目が見られなくなっていきます。

 

同じ望まない運命を背負っていながらも、人も妖も惹きつけていくうしお…自分は諦め、本当の姿を隠し、虚しい人生を送っているのに…。

 

うしおみたいになりたい、だけど自分はうしおにはなれない。

 

自分とは正反対のうしおが羨ましくて、まぶし過ぎて、このままでは自分が自分じゃなくなってしまう…彼は結局、自分が自分でいるために、裏切るしか方法が見つからなかった…。

そして最期は、自分が本気を出せるとらと死闘を繰り広げ、命を落とします。

 

とらと本気を出して戦い負けたことで、流の中に吹いていた空虚な風は、やっとやんだのです。

悲しいけど、流は最期の最期に、本当の自分を取り戻せたのかもしれません。 

 

「今…帰ったよ…あけとくれ…」 

「今…帰ったよ…あけとくれ…」

うしおととら 漫画 鏢の名言

(引用:藤田和日郎 『うしおととら』小学館 単行本32巻 1996年 p.188)

符咒師の鏢は、幼馴染だった奥さんと、5歳になる可愛い娘を妖怪に殺されています。

その時に自分も右目を奪われ、復讐の鬼となりました。

 

優しい普通のお父さんだったのに、家のドアをあければ、温かい家庭が待っているはずだったのに…そこに待っていたのは、地獄。

 

彼は死ぬほどの思いをして、修行をつんで、復讐を果たすために一人でずっと戦い続けてきました。

 

そして物語終盤ついに命をかけて妻子の仇を討ち、戦いの場に居合わせた親子に見守られながら、息を引き取ります。

 

本当なら娘に渡すはずだったブリキのおもちゃ、もうボロボロになってしまったそれを出して、「今帰ったよ…遅くなってごめん」と言う鏢に、守られた少女は「おじさん死んじゃったの?」と涙します。

 

そんな少女に対して母親は、「自分の家に帰ったのよ」と一言。

 

このエピソードは毎回、涙が止まらなくなります。

悲しくて仕方ないけど、鏢さんはやっと大事な家族のもとへ帰ることができたんだな…と思うと、やっぱり涙も鼻水も止まらない。

 

ちなみにこれを書いている今も、涙と鼻水でビショビショです。

はたから見たら、キーボード叩きながら1人静かに泣いている不気味な絵面です。

 

「行っくぜえ、とらーっ。」 「知るかよ、うしおーっ。」

「行っくぜえ、とらーっ。」

「知るかよ、うしおーっ。」

うしおととら 漫画 白面の者との戦い うしおととらの名言

(引用:藤田和日郎 『うしおととら』小学館 単行本33巻 1996年 p.44) 

流を殺したとらを拒絶してしまううしお。

 

白面という強敵を前に、協力が必要不可欠な場面でバラバラになってしまい、うしおは獣の槍を失い、とらは胸に大穴を開けられるという窮地に陥りました。

 

その後、槍ととらが復活し、2人で白面に向かっていく名シーンです。

絶望的状況だっただけに、嬉し過ぎて叫びそうになりますね。

 

この2人がそろったら、もう怖いもんなんてない!というか…絶望が希望に変わっていくんです。

もう大丈夫、絶対勝てる!みたいな。

 

やっぱり『うしおととら』はみんなの希望であり、最高で最強のヒーローです。

 

「今、オレ達は…太陽と一緒に戦っている!」

「今、オレ達は…太陽と一緒に戦っている!」

うしおととら 漫画 白面の者との戦い うしおの名言

(引用:藤田和日郎 『うしおととら』小学館 単行本33巻 1996年 p.104) 

白面の者という世界を覆う夜の闇。

それに対しうしおたちは、「お前と戦ってんのは俺たちだけじゃない」と言います。

 

生きて明日を迎えようとする人々や妖怪たちが、俺たちと一緒に戦っているんだと。

白面の者という夜を、闇を打ち払おうとする意志、、、すなわち太陽!

 

だから、「オレ達は太陽と一緒に戦っている」んです。

 

熱い…最終決戦はほんとに、すんごい熱量。

うしおととらの旅、出会い、戦い…物語の全てがここへ集結しているので、とんでもない熱さ。

 

うしおととらの見どころの一つでもあると思うんです。

長い旅も、出会った人や妖怪も、悲しい戦いも、ぜんぶ意味があって無駄じゃなくて、ちゃんと物語のラストに繋がっているところ。

 

「もう…喰ったさ。ハラァ…いっぱいだ。」

「もう…喰ったさ。ハラァ…いっぱいだ。」

うしおととら 漫画 とらの最期 名言

(引用:藤田和日郎 『うしおととら』小学館 単行本33巻 1996年 p.169~170) 

 白面の者をついに倒した後、とらの最期です…。

かっこよすぎて、寂し過ぎて、辛すぎて、泣きそう…いや、今も思い出して泣いてます。

 

消滅しかけるとらに、うしおは「まだ俺を喰ってないじゃないか」と言います。

それに対し「もう喰った、ハラいっぱいだ」と満ち足りた表情で、とらは消えてしまいます。

 

出会ったときから「いつか喰ってやる」と言い続けながらも、最後までうしおを食べることのなかったとらですが、一緒に過ごすうち、大切なものをたくさんうしおから食べたのです。

 

うしおから、、、うしおと共に戦い、共に過ごした時間から…たっっっくさんのものを得たのです。

 

子供の頃から、このシーンは感動するけど辛くて寂しくてたまりません。

強くて、可愛いとらちゃんが、私はいくつになっても大好きです。

 

本当にカッコイイし泣けるので、ぜひアニメでも漫画でも、ご覧になって頂きたいです。

  

アニメ『うしおととら』もオススメ

ここまで『うしおととら』の名言&名場面をご覧頂だきまして、ありがとうございます。

 

『うしおととら』ちょっと気になるな、、と思ったら、以下の記事でアニメ『うしおととら』を配信中のサービスをご紹介しています!

 

DVDレンタルと違って対象の動画が見放題なうえ、期間内に解約すれば料金はかかりませんので、気軽に楽しんでくださいね(*^^*)

 

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最期に

『うしおととら』の名言&名シーンの数々をご紹介しました。

 

素敵な言葉や場面が多すぎて、選ぶのが大変でした。

もっとあれこれ追加したい…いつかするかもしれません(笑)

 

心も、目がしらも熱くさせてくれる、まさに少年漫画の王道。

少年漫画好きなら、世代を問わずきっと楽しめる、『うしおととら』はそんな作品だと思っています。

 

初めて読んだときは、うしおも麻子も真由子も、みーんな年上だったんですけどね…ふと気づけば随分と年上になっていました。

いやはや、時の流れって恐ろしいもんですね。

 

でも、大人になった今も『うしおととら』 は変わらず大好きです。

きっといくつになっても、大好きです。

 

アニメも原作も、その魅力を知って頂けると嬉しい限りでございます!

よろしくお願いします!